せんだい雑記

楽天イーグルス、日記、備忘録

『刑事コロンボ』



「休日の朝なんだからもっとゆっくり寝ていたい。」。頭では確かにそう思っているのだが、なぜか寝ていられない。やや寝不足気味のまま起きてみる。



どうも体調が普通じゃない。腕には突っ張るような痛み、妙に腫れぼったい感じがして電気剃刀などでいつものようにハードに剃ったりしたら破けてしまいそうなデリケートな上唇。突っ張るような痛みは寒気のような感じでもあり、これはまさに風邪のひき始めの兆候である。



妻は相変わらずの休日出勤、息子は床屋へと出かけたので、ぼくはとりあえず昨日借りてきたビデオをツタヤまで返しに行く。帰ったらそのまま安静にして寝ていなければいけないところだが、つい懐かしさに負けて旧々…作の棚から「刑事コロンボ」シリーズを2本借りてしまった。



ぼくが中学の頃にNHKで放映されていた刑事ドラマの人気シリーズである。あの頃は夢中になって観た記憶があるが、今観たらどんな感じだろう。息子が当時のぼくとちょうど同じ年代、同じように夢中になるだろうか。感想なども聞いてみたい(ぼくは当時、数学担当の先生がやたら面白いという話をするもので観始めたような記憶がある。)。





息子に水を向けたが、来週に定期試験を控えて「悪いけど、後にする。」という常識的反応(ま、旧作なので1週間レンタル、時間はたっぷりある。)。そんなわけで、仕事から帰った妻と二人で1本目「歌声の消えた海」、少しインターバルをおいて2本目「野望の果て」と観る。



おぉ…、懐かしい。覚えているぞ、このセリフ、この声、この仕草。



犯人が犯行を犯すところを克明に見せてから物語が始まるというのは、画期的であり、かつ独特の展開であった。つまり、視聴者は犯人とその犯行手口を十分に分かった上でドラマを観ていることになる。



コロンボは、そんな視聴者の前で小さな手がかりから的確にそして緻密に犯人を追及していくのだが、その着眼とアプローチと証明の仕方が実に見事なのである。いま観ても十分面白い。



謎解きのポイントを自分でも不思議なくらい記憶していて驚いてしまった。「なるほど、そういうことだったかぁー」という当時の衝撃がそれだけ大きかったということかもしれない。手品の種明かしでも“なるほど”度が高いほど記憶に残っているもの。



ドラマの前半、コロンボに対する「おいおいこんな(頼りない)刑事で大丈夫か?」という周りの様子と、「こんな刑事が相手なら楽勝だな」という犯人の余裕の態度はお決まり。それがだんだん追い詰められていく。最後に実は超優秀な刑事であったというお決まりの展開がこれまた痛快なのである。いやぁ、よく出来ているのだなぁ。



風邪気味だったこともすっかり忘れて観てしまったよ…。切腹